POPサーバ(Qpopper)の構築

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SMTPサーバ(Postfix)に届いたメールを、ユーザーがパソコン上で見られるようにするにはPOPサーバが必要になります。ここで、おやじ宅でのメールの使い方を整理すると、

     ・当面、家庭内からしか送受信しない。(但し、将来は、外部からの利用も考えられるので考慮しておく。)
     ・使用しているメーラは、Outlook Expressである。

となり、自ずと使用するプロトコルはPOP3になってしまいます。POP3は、暗証番号が平文で流れてしまいますが、家系内でしかアクセスしないため問題となることはありません。調べてみると、POP3サーバとしては,米QUALCOMMから無償配布されているqpopperがデファクトスタンダード的に使われており、Postfixとの連携ならデフォルトで動くこと、また、APOPにも対応しており、他のソフトと連携してPOP before SMTPへの発展性もあるようなので、これを採用しました。

■Qpopperのダウンロードとインストール

Qpopperの最新版を米QUALCOMMのサイトからダウンロードします。おやじがダウンロードしたのは、qpopper4.0.4.tar.gz(2002.04.20現在)です。
インストールは、任意の場所(おやじは、/usr/local/src)にソースを展開してコンパイルします。今回は、POP3対応のみでコンパイルしました。

$ cd /usr/local/src
$ tar zxfv qpopper4.0.4.tar.gz
$ cd qpopper4.0.4
$ ./configure
$ make
$ cd popper
$ su
# cp popper
/usr/local/sbin

qpopperは、make installスクリプトがないため,上記のように自分で適所(おやじは、/usr/local/sbin)にコピーする必要があります。
POP3で使用するなら、これだけでOKです。

■Qpopperの起動

qpopperはデーモンとして起動させるほどレスポンスを重要視しないため一般的に、inetdまたはxinetd経由での起動するようです。(実際使ってみると、応答に数秒かかる)
RedHatでは, スーパーサーバープログラムとして xnetd を使用しているので、/etc/xinetd.d の下にpopper という名前のファイル(内容は下記参照)を作成します。 only_fromでこのサービスへのアクセス制限をしています。これを書かなければ、外部からでもアクセスできます。

service pop3
{
     disable      = no
     socket_type  = stream
     wait         = no
     user         = root
     server       = /usr/local/sbin/popper
     server_args  = -s -R
     only_from    = 127.0.0.1 172.16.0.0/12 192.168.1.0/24
}

作成できたら、 xinetd を下記により再起動すればOK。これで、メールが受信できるはずです。

# /etc/init.d/xinetd restart


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