メールサーバの構築(Radish3編)
Radish3はSMTP/POP3/DNSサーバが一体となったソフトですので、当然メールサーバとして利用できます。Radish3はベータ版ですが、掲示板等を見る限りでは大きな問題もなく皆さん利用されているようです。ここでは、メールサーバとして動かすための基本的な方法を示します。
■インストールと設定
Radish3を
こちら
からダウンロードし、クライアントにインストールします。ここでは、基本的な設定のみ示します。他は試験していませんので、ドキュメントや掲示板等を参考に応用利用して見てください。
ダウンロードしたファイルはLZH形式の圧縮ファイルになっており、デフォルトでは圧縮ファイルが置かれているディレクトリに解凍されるので、専用ディレクトリに移し解凍すると良い。
解凍されたRadish.exeを起動すると、タスクトレイに可愛いRadishアイコンが常駐する。Radishアイコンをダブルクリックと、下記の基本画面が表示されるので、順次設定をしていく。
「設定」→「サーバ」でサーバの基本的な設定を行う。基本設定では、サーバ名とドメイン名を設定する。必要により、ログやメールボックス等のディレクトリを変更する。ドメイン名は、自分のドメインとすること。(下記では、example1.zive.netとしているが、おやじなら、「example.zive.net」にする。)
「SMTPサーバ」タブを選択し、設定を行う。
・バインドアドレス
デフォルトで127.0.0.1が入っているので、SMTPサーバが待ち受けるネットワークカードのアドレス(即ちサーバのアドレス)をスペースで区切って追加設定する。
・ポート番号
普通にSMTPサーバとして利用するので25のままで良い。
・中継許可
このSMTPサーバで中継を許可するIPアドレスを指定する。デフォルトで127.0.0.1が入っているが、スペースで区切って自宅内のプライベートアドレスをネットワーク指定等(192.168.1.0/24等、他の設定方法も可。ドキュメント参照のこと。)で追加設定する。
クライアントからのメール読み出しに対応するため、「POP3サーバ」タブを選択し、設定を行う。
・バインドアドレス
デフォルトで何も入っていないので、127.0.0.1と、POP3サーバが待ち受けるネットワークカードのアドレス(サーバのアドレス)をスペースで区切って設定する。
「設定」→「ユーザ」でメールを使うユーザの設定を行う。ユーザ名とパスワード(大文字・小文字・数字が必ず必要)を設定して、追加を押すだけ。
「設定」→「ホスト」でMXレコードによらず、明示的にリレーするドメイン名とリレー先のSMTPのIPアドレスを設定する。ここで、docomo対策を行う。
まず、docomo.ne.jpドメイン宛のメールを転送する
契約プロバイダのSMTPサーバのアドレス(ここでは、222.111.222.111)
を設定する。契約プロバイダのSMTPサーバのアドレスは、nslookupで単純に調べるか、
Black Jumb Dog + Radish編
のHotmail対策と同じ方法で調査する。
hotmailも同様の問題があれば、登録する。
上記では、最後に、ドメイン名を「*」設定があるが、通常のメールサーバとして利用する場合は、本登録は不要。docomoやhotmailは必要。これにより、送信先ドメインがdocomo.ne.jpやhotmail.comの場合は、登録されているIPアドレスにリレーし、これらにマッチングしなかった残りのドメインは、Radish内臓のDNSでMXレコードを検索し、そのSMTPに転送される。
最後に、設定を有効にするため、「ツール」→「サーバ再起動」で再起動する。たったこれだけでメールが使えるようになる。テストは、6項で作成したアカウントでメーラに送受信サーバは下記のようにサーバ機のアドレスを設定する。
・SMTP/POP3サーバのアドレス: 192.168.1.254(Radis3が動作しているサーバのアドレス)
まずは、そのアカウントから自分自身(つまり、oyajiからoyaji)に送信し、受信してみる。
次に、そのアカウントで自分のプロバイダアカウントへ送信し、受信できるか試験する。(自宅から外部への送信試験)
次は、その受信メールに返信して、自分のサーバアカウントで受信できるか確認してみる。(外部から自宅サーバへの送信、言い換えれば外部からの受信試験) 9.10は通常問題なくできるはずであるが、これが一番難しく、DDNSのMXレコードの登録ができていなかったり、XPならファイヤウォールで止まっていたり、ルータで25番がサーバにポートマピングできていない等が考えられる。
どのようなケースでも、トラブルはサーバのログで失敗する理由がわかるので、うまくいかなかったらログをみる習慣をつけよう。
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