メールサーバの構築
<Post.Office編>
Post.Officeは、Software.comの本格的なメールサーバソフトですが、10ユーザ限定の試用版がフリーで提供されています。試用版といっても機能や期間の制限はなく、ユーザ数やメーリングリスト数、リスト毎のメンバ数に制限があるだけで、家庭用として使うには最適と思われます。設定もWebブラウザで可能であり、ユーザ側でもWebブラウザを使用してアカウントやパスワードの変更が可能になっています。
おやじが、Black
Jumbo
Dog+Radishで苦労したオリジナルドメイン名での家庭内を含めたメールもいとも簡単にできました。
おやじが使わせてもらったのは、Post.Office 3.5.3 日本語版 試用版で、株式会社ネットワールド(http://www.networld.co.jp/postoffice/)さんからダウンロードさせてもらいました。(株)オープンテック(http://product.opentech.co.jp/product/trial/trial.html)さんからもダウンロードできます。
Post.Officeは、インストール時にレジストリに空きエリアが必要です。
こちらにWindows2000へのインストール上の注意がいくつか載っていますので、参考にされるといいでしょう。
■Post.Officeのインストール
Post.Officeのインストールはウィザード形式になっており、必要な項目を順に設定していけばよいため非常に簡単でした。
- インストールディレクトリの選択
Post.Officeのインストールを起動すると、最初にインストールするディレクトリを確認してくるが、デフォルトの「C:\win32app\Post.Office」にインストールした。
- スプールディレクトリの選択
スプールディレクトリは、クライアントから送信したメールが一時的にスプール(保管)される領域である。デフォルトは「C:\winnt\system32\spool\Post.Office」であるが、おやじは、長期に渡り使用するとシステムドライブであるCドライブのフラグメント化が進むと考え、別のドライブにスプールディレクトリを作成した。
- メールボックスディレクトリの選択
メールボックスディレクトリは受信したメールを保管しておくための領域である。デフォルトは「C:\winnt\system32\spool\Post.Office\mailbox」であるが、スプールディレクトリと同様の理由から、別のドライブに作成した。サーバにメールを残すような運用をする場合や大容量のメールをやり取りする場合も別ドライブの方がよい。
- サービスアカウントへの権限付加
Post.Officeには、メールアカウントを持つユーザーに対してプログラムを配信する特殊な機能が備えられており、Windows
2000のアカウントを使用してプログラムを実行する。おやじは、具体的な使い方はわからないが、将来、これらの機能を利用することも考えられるので、「有効にする」を選択した。
- サービスアカウントの作成方法を選択
Post.OfficeはWindows
2000のサービスとして動作しており、このサービスを制御するためのアカウントが必要になる。新しいアカウントを作成し、そのアカウントでサービスを起動するか、既存のアカウントを利用するかを選択しておこう。通常は、「NTアカウントとグループを作成する」を選択し、作成したアカウントでPost.Officeサービスを制御すればよい。
- サービスアカウントの作成
「NTアカウントとグループを作成する」を選択した場合は、アカウントをローカルマシン上かドメインに作成するかを設定する。おやじ宅は、ドメイン運用ではないため、ここはローカルとした。
- サービスアカウントの作成
ローカルに作成するアカウント名とパスワードを登録して、アカウントを作成する。このアカウントでPost.Officeサービスが制御される。
- サービスグループの作成
前の手順で作成したアカウントが所属するグループを作成する。ここは、特に変更する必要もないためデフォルトのグループ名のままとした。
- 所有者情報の入力
ここでは、Post.Officeを利用するための所有者情報を登録する。名前や会社名などを入力する。ライセンス番号は評価版として利用するので、 「Trial」 のままとした。
- ドメイン名の登録
Post.Officeでメールを送受信するためのドメイン名を登録する。オリジナルドメイン名である 「example.zive.net」を登録。
- WWWポート番号の設定
Post.Officeの各種設定はWebブラウザから行う。ここで設定するのは、その設定画面を開くためのポート番号であるが、WWW(HTTP)サービスがポート80を利用しているので、これ以外のポートを指定する必要がある。特に変更の必要がないので、デフォルトの81で設定した。
- パスワードの設定
Post.Officeでは、初めに「Postmaster」という初期設定用のアカウントのみが作成される。ここで設定するのは、このPostmasterアカウントのパスワードである。
以上の設定が終了すると、ファイルコピーが行われ、セットアップが完了する。続いて、実際に使用するための設定を行う。
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