Athlon64 サーバへの移行


おやじはやっぱりパソコンおやじ? と思うのが最近のできごとです。

おやじは、万が一に備え予備機を持つことにしてますが、予備機で使用しているGigaByte GA-6OXTA (チップセット:Intel815EP)が最近のRedHat系OSと相性が非常に悪く、KDE関係が全く駄目でありRedHatのGUIツールも一部が動作しない現象がでたり (FedoraCore2は問題ないがFedoraCore3やCentOS4.0/4.1で問題発生。)、SuSEでもPower on recovery がうまく動作しないことがあるなど危険な兆候が出てきたので、予備機の検討をすることにしました。

予備機に関しては、手持ちのCPUやメモリ、電源等を変えても変化がないことからマザボがおかしそうなのですが、

ということで、一台予備機を新規に調達することにしました。但し、これでおやじ用のパソコンが5台にもなってしまい、スペース問題がでてきますがそれは後でゆっくり考えることとしました。
そこで、何にするかチョットは悩んだのですが、ほとんど夢遊病者のようにAthlo64マシンを1セット購入してました。これを選択した理由は大したものではなく、

ぐらいの理由しかありません。

■はじめてのショップセット

購入にあたっては、従来はいろいろ検討してバラバラに購入していたのですが、今回はショップのセットものを購入することにしました。最近ハードには縁遠くなっていたため、ハードの細かいことがわからなくなっていたのと、おやじのクライアントのDVDドライブやらHDD等もできれば新しいものに交換しようと思っていたためで、セット品なら少しは安く上がると考えたからです。

セットものなのでサーバとしては不要なものもついていたり、グラヒックカードなどはある程度の性能のものが組み合わされていましたが、転用するものはそのままとし、グラヒックカードはPCI Expressの最低品に変えました。メモリはこの際なので1GBとし、CPUは3500+がセットされていましたが3200+に落として、下がった分に少しお金を足して Windows XP Home Edition SP2を購入し娘にドライブ等とセットであげることにしました。

パソコン自作派のおやじとしては、ショップのセットものを購入するのは多少不満が残ったのですが、バラ買いするとどうしてもいいものがほしくなりコストアップになるのですが、そこそこ抑えることができました。また、結果論なのですが、セットもののためショップが最後まで面倒を見てくれたというおまけがありました。実は、このマシンの立ち上げは、ショップのお兄ちゃんも巻き込んだ大問題を起こすことになってしまい、相性問題等で最後まで面倒を見てもらえたので、結果的には無駄な投資を抑えることができました。異なるショップでバラ買いするととてもこうはいきません。

■システム構成

最終的なハード構成は下記のとおりです。セットもののDVDドライブやら250GBのHDD、WinodowsXP Home Edition SP2 等は、おやじのクライアントやら娘のところへ行ってしまいました。

Divice 64ビットサーバ 備 考
CPU AMD-Socket939 Athlon64 3200+ ショップセットの3500+ を 3200+に変更
MB ECS NFORCE4-A939
Gigabyte GA-K8N Pro-SLI
NForce4用のチップセットファンがうるさい。
NForce4用チップセットはファンレス。
但しとても触っていられる状態ではないほどアチチー状態。
MEM DDR SDRAM 512MB
(PC3200 CL3)×2
相性問題多発で5種類目で安定。
HDD Seagate ST3120026A×1 120GB, 7200rpm, 8MBキャッシュ, ATA100
CD/DVD-ROM AOpen COM5232/AAH 以前予備機用に購入したDVDコンボドライブ
Video ASUSTeK EAX300SE-X/TD/128MB PCI-Expressの一番低スペック品
Sound on board CK804 AC'97
NIC on board(1G) CK804

構成で一番気になったのが、マザボです。やはりECSは・・・?と思ったのですが、大手メーカ品に変更するとこのマザボは2〜3千円ぐらいの評価にしかならず、別途新品を買うのと大差ないとのことなので、いざとなったら買えばいいので駄目でもともととそのまま使うことにしました。
 せっかく省電力化を狙ったのにチップセットファンがうるさいのと、メモリ問題が気に入らなかったので、チップセットファンレスのGigabyte GA-K8NPro-SLIを購入してしまいました。但し、チップセットのヒートシンクはとても触っていられる状態ではないほどアチチー状態。壊れないか心配です。メモリは何の問題もなく動作しましたので、やはりマザーの出来が違うのではないかと思います。


■トラブルの顛末記


家に持ち帰り早速組み立てて、いざSuSE9.3のDVD版から64ビットでインストールしようとすると、YaSTが立ち上がるところで止まってしまったり、セーフモードインストールになってしまったりして立ち往生してしまいました。実は、後でわかったことですが、本来やるべきことをやっていればもっと早く切り分けられたはずですが、早く64ビットを体感したいという逸る気持ちと、何台もパソコンを組み上げてきたという変な自信が災いして結構遠回りしてしまいました。顛末を簡単に示します。

  1. インストール失敗時にメディアエラーが出るため、メディアチェックするとエラーが出た。そこで、SuSE9.3のDVDを作成しなおし、作成後にコンペアも実施してインストールしたが、状況に変化なし。

  2. 64ビットインストールに問題があるのかと思い、SuSE9.3のCD-ROMを利用して32ビットでインストールするも失敗。

  3. ハード等でLinux問題があるのかと思い、WindowsXPをインストールしたが、これもメディアエラーで失敗。

  4. これで、メディアエラーは見せ掛けのエラーで、本当は別のハード問題があると確信し、SuSE9.3のCD/DVD-ROMにあるmemtest86を実施したところ、#5のテストの最後でエラー発生した。

    (ショップのお兄さんに聞いた話ですが、memtest86は情報が古いのでAthlo64等の新しいデバイスには対応できていなく、表示できない部分があります。別にmemtest86+というのが存在するそうで、こちらならAthlon64もちゃんと認識し表示されました。memtest86とは別のサイトですので、「memtest86+」でググッテ落としてくるといいでしょう。)

  5. メモリの不良かもしれないと思い、おやじのクライアントで使用しているメモリ乗せ変えてmemtestしたが、これは#5まで持たずにエラーとなってしまった。

  6. これで、メモリ不良ではないと判断し、元のメモリに戻しメモリのレイテンシをBIOSで2.5 -> 3 に落として、memtestしたがエラー発生。

  7. もしかしたらと思い、DDR400メモリ(200M)をDDR333相当(166M)の速度に落としてテストしたところ、無事memtestを通過した。試しに、DVD-ROMから64ビットインストールを行ってみると、何もなかったかのように成功した。

  8. ここで、おやじのクライアントで使用しているメモリに再度変更しmemtestしたがこれも完走した。

  9. このまま使用しようかと一瞬思ったのだが、メモリはそれなりのメーカ品(サムソン)であり納得できないので、一応電源は予備があるので電源を交換してみたがこれも関係なくエラーがでる。

  10. このままDDR333で使うしかないかと思いつつ、最後にとメモリをシングルチャネルに変更してみたところ、なんとデフォルトDDR400 CL2.5のまま何も問題が発生しなかった。つまり、デュアルチャネルかシングルチャネルかで結果が異なることが判明した。これは、設計問題? 相性問題? 不良? とわからなくなったのと、少なくともデフォルト使用で発生する問題なのでショップのサポートに電話して状況説明し、マザボとCPU、メモリを持ってサポートへ出向いた。

  11. 環境が変わると問題が出なくなってしまうことがあるので少々心配したが、ショップでのテストでも再現し、CPUを含めて切り分けを開始した。結果として、メモリを交換すると問題が解決するとのことで、相性問題で処理ということになりテスト時に使用したメーカのメモリに交換してくれることになった。このあたりは、ショップのセットもののいいところと思う。

  12. ただ、なんとなく不安がよぎったので、もし家に戻って同じ問題が出たら時間とお金(ガソリン代と駐車場代がバカにならず、何度も来たら「安物買いの銭失いになりかねない」)が無駄なので、交換品で再試験するよう申し入れしたところOKとのことで早速テストを実施した。

  13. ところが、これからがショップのお兄さんが真っ青状態。これがうまく動作しないのである。同じメーカの同じロットのものでも駄目。ショップのお兄ちゃんもあせりはじめ、再度他のメーカのメモリに交換するもこれも駄目。結局、ショップの手持ちのメーカ品全て駄目なので、ロット違いを含めて違うメモリを5種類使用して何んとかmemtestが完走し、そのメモリで手打ちすることになった。うかつに交換品を持って帰らずに大正解であった。でも時間は3時間近くかかってしまったが・・・。

その後は、とりあえずうまく動作している。 おやじとしては、マザボの設計がクリティカルなのではと思っており、ECSから変更したい気持ちもあるので買い換えようかとも思ったのですが、Athlon64はメモリコントローラ内蔵なのでCPUとの相性も考えられ、また、同じような問題が出ないとも限らないので、このまま静かに動かすことにしました。

さすがにAthlon64 3200+ (メモリ:1GB)ともなると、コンパイルの早いこと早いこと、一瞬というのは大げさですが、ストレスは全く感じられません。 サーバとしては、64ビットだからといって大きく変わることはなく、 libが64ビット用になっておりディレクトリが違うこと。 RPM作成も同様に、i586の代わりにx86_64というRPM用のフォルダが必要になり、RPMの名称もxxxxx.x86_64.rpmとなる。 ぐらいで、基本的には32ビット系のコンテンツどおりで作業できます。
近いうちに、現用機に切り替える予定です。


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