SuSE9.0 と RedHat9.0 の差異


SuSE9.0 と RedHat9.0 の主要な差異をまとめてみました。デーモンが同じなら基本的には差異があるはずもなく、あまり特筆すべき点がないものについては、冗長になるので改めてコンテンツは記述しないことにしました。

[差異欄]
 ○: 内容的に大きな差はないが、SuSE のコンテンツあり。
 ●: RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できるため、SuSE のコンテンツ作成予定なし。
 △: SuSE として未確認だが、今後確認予定あり。
 ?: SuSE として未確認で、今後確認予定もなし。

RedHat9.0 SuSE9.0
差異 概 要
Dynamic DNS関係 DiCE SuSE には rc.local がないので、替わりに /etc/init.d/boot.local に起動登録すれば良く、その他は基本的にRedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
自作スクリプト(BA8000) RedHat と SuSE で差異はなく、基本的にRedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
自作スクリプト(MN8300) RedHat と SuSE で差異はなく、基本的にRedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
WWW関係 Apacheの基本 SuSE の RPM のままで問題なし。設定は分かりにくいが、設定内容は基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Apache2.0+SSL SuSE の RPM のままで問題なし。設定は分かりにくいが、設定内容は基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Apache2.0+PHP SuSE の RPM のままで問題なし。デフォルトでmbstring付でコンパイルされており日本語対応可能。何も設定しなくても、Squrrelmailぐらいなら動作する。
Apache2.0+DAV 日本語対応で mod_encoding インストール時に、SuSE のコマンド名が異なるぐらいで、設定内容は基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Apache2.0+Virtualhost

SuSE の RPM のままで問題なし。設定は分かりにくいが、設定は基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Alias でNICに複数アドレス付与する方法に特徴がある。
RedHat でソースから入れたときに問題となった SuexcUserGroupの設定は問題なく動作する。と思ったが、SuSE9.1ではRedHat と同様の問題が発生する??? ( RedHat でソースインストールした場合、SuexcUserGroupの設定をした VirtualHost では Userdir の権限がSuexcUserGroupの設定と同じになってしまうという問題。要調査)

Apache2.0+suEXEC SuSE は、デフォルトでsuEXEC対応。RedHat でソースから入れたときに問題となったSuexcUserGroupの設定は問題なく動作する。(同上。要調査)
Webalizer SuSE の RPM のままでは日本語対応していないので、SRPM からの再構築は必要。設定そのものは、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
メール関係 SMTP(Postfix) SuSE の RPM のままで問題なし。設定そのものは、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
SMTP-AUTH SuSE の RPM のままで問題なし。設定そのものは、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
SMTP-AUTH+TLS SuSE の RPM のままで問題なし。設定そのものは、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
SMTP-Virtualdomain SuSE の RPM のままで問題なし。設定そのものは、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
AntiVirus RedHat と SuSE で差異はなく、基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応でき、起動スクリプトもインストールされる。
POP3(qpopper) SuSE の RPM があるが、おやじは未確認。確認予定なし。
POP3+SSL(qpopper) 未確認のため不明。確認予定なし。
POP3/IMAP4+TLS(Courier-imap) SuSE の RPM があるが、RPM のままでは日本語検索・ソート機能が使用不可なので、SRPM からの再構築は必要。設定そのものは、RedHat と大差ないが、起動スクリプトが認証デーモンと POP3/IMAP 及びそれぞれの TLS に分離しているので、必要なデーモンのみ起動すればよい。
Fetchmail SuSE の RPM があり、RedHat と SuSE で差異はなく、基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Procmail SuSE の RPM があり、RedHat と SuSE で差異はなく、基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Spamassassin+Procmail SuSE の RPM があり、それを利用すればよい。RedHat と SuSE で差異はなく、基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
WebMail関係 SqWebMail SuSE に RPM は用意されておらずおやじは未確認。確認予定なし。
SquirrelMail SuSE に RPM はあるが日本語未対応なので、RedHat のコンテンツベースでソースからインストールすれば問題なく対応できる。
WebMailer 当然 RPM はなく、使用予定もないのでおやじは未確認。確認予定なし。
FTP関係 ProFTPD SuSE に RPM はないので、おやじは自分で RPM を作成して対応した。
ProFTPD+SSL/TLS 上記 RPM で TLS 対応は可能であり、設定方法は RedHat のコンテンツベースでやれば問題なく対応できる。
ProFTPD+VirtualHost RedHat ではうまく動作するが、SuSE では 問題が出る。 DefaultAddress をダミーで指定する方法と、xinetd 起動で工夫して対応する方法がある。
vsftpd RedHatでは未確認であるが、SuSEのRPMで問題なく動作する。但し、動的IP環境下でPASVモードでインターネット公開するのは、ProFTPDのように簡単ではなく工夫が必要。VirthualHost はxinetd 起動を工夫すれば対応可能。
ファイル関係 Samba+Swat SuSE に RPM があり、Swat が日本語未対応なだけで、RedHat の時と基本的な差異はない。
DNS関係 BIND SuSE に RPM があり、chroot 環境で動作。YaST は内向き・外向き共用のようなケースは想定されていないので使用できない。従って、基本的に RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Proxy関係 Squid SuSE に RPM があるが、おやじは未確認。今後確認。
その他 NTP SuSE に RPM があり、汎用的な設定なら YaST で設定可能。セキュリティ強化は、手動設定要。
Syslog ルータからの syslog 受信設定を YaST で行うこと以外は、 RedHat と SuSE で差異はなく、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
SNMP/MRTG SuSE に SNMP/MRTG とも RPM があり、RedHat と SuSE で差異はなく、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
Rsync SuSE に RPM があり、RedHat と SuSE で差異はなく、RedHat のコンテンツベースで問題なく対応できる。
サーバ証明書 RedHat と SuSE で差異はなく、RedHat のコンテンツどおりで問題なく対応できる。
iptables SuSE のファイヤウォールは自宅サーバには不向きなので、RedHat と同様に自分で設定すれば問題はない。起動設定がRedHat とは異なる。 



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